こすなの読んだもの

読んだ本の備忘録

『お前の彼女は二階で茹で死に』白井智之

あらすじ:ミミズと人間のハーフのような容姿を持つ"ミミズ人間"。その家系に生まれたヒコボシは、ミミズであることへのいじめを苦に自殺した妹・リチウムの仇を討つため刑事になる。しかし彼が事件解決のために頼るのは自身の頭脳ではなく、自宅に監禁した天才女子高生・マホマホだった。

ある日発生した高級住宅街での乳児殺人事件、なんと被害者の赤ちゃんは肉食のミズミミズが巣食う水槽に放り込まれ全身を捕食されて発見されたという。真相を追うヒコボシはやがて過去の強姦事件に辿り着くのだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何がどうなったらこの話からこの美少女表紙になるのか小1時間問い詰めたい

 

まず思ったのがこれだけひどい差別があるにも関わらずミミズが絶滅しないこと、親が懲りずに生殖を続けて不幸の再生産を途絶えさせないことなんだけど。これって現実世界の発達障害者の隠喩っぽいなってちょっと思いました。(ヒコボシ母がその典型例だったけど)男のミミズは風俗すら許されず人権がないのに女はただ女であるだけで理解のある彼くんが現れて(デンみたいな物好きな金持ちもいるし)結婚出産までできちゃうところとか……自分だって健常者でないことで嫌な思いをたくさんしてきたはずなのにいざ妊娠するとそれをころっと忘れて自身の障害を受け継ぐかもしれない子どもの苦しみとかなんも考えずにポコポコ生むところとか……それで成長した子どもがヘルプを出してきても大丈夫大丈夫ってへらへらしてるとことか……

や〜もう何よりもオチが好きすぎる。そりゃリチウムだって貧乏で醜い同族よりイケメン金持ちが好きですよ。純愛ラブストーリーと見せかけてこんな最高最悪のBSSがありますか。鬱なのにめちゃくちゃ好きで困る……

 

パイパン好きとか猿にしか興奮しないとかどうでもいい性癖情報がどんどん推理の材料になっていくの新感覚すぎてすごい。

 

あといかにもヒコボシとマホマホのタッグが主人公みたいに見せかけといてあまりにあんまりなマホマホの扱いも好き。監禁されたJK名探偵とかいうコテコテの萌えキャラを大したドラマもなくあんな形で使い捨てることあるか?彼女の人生ってなんだったんだろうな。