こすなの読んだもの

読んだ本の備忘録

『貴族と奴隷』山田悠介

 

 

あらすじ:全盲だが触覚が非常に優れた少年、黒澤伸也。ある日幼馴染の直人と遊んでいると不審なバスに拉致されてしまう。バスには直人の想い人である藤木ともえを始め、同年代の中学生たちが集められていた。伸也たちはマシンガンを持った大人たちから「貴族と奴隷」実験への参加を命じられるのだが……

 

 

 

 

スタンフォード監獄実験をモチーフにした話なんでしょうか?ストーリーの流れは予想できたものの興味深い内容でした。

5人の「貴族」とその他25人の「奴隷」に分けられ、貴族のみが銃を所持できる。奴隷に食事を与えるのは貴族の気分次第……という、奴隷側からすればたまったもんじゃないシステム。ともえちゃんが連れていかれたのは性処理的なアレだと思ってたけど違うのかな?

あと絵がすごく素敵でした。挿絵の平瀬かわいい。

 

 

髙村×直人、アリだと思います(?)

 

 

 

 

『DINER』平山夢明

 

 

あらすじ:人生に行き詰まり、軽い気持ちで闇バイトに応募したオオバカナコ。依頼主とヤクザのいざこざに巻き込まれ拷問&生き埋めにされかけるが、ひょんなことから殺し屋専門ダイナーのウエイトレスとして雇われる。今まで縁のなかった闇世界の住人に囲まれつつも奮闘するのだが……?

 

 

 

 

ボンベロがかっこいい。それしか言えない。ボンベロ本当に好きだ……(放心状態)

ひとつ選択を誤れば一瞬で命が飛ぶ世界で、次々に死亡フラグをへし折っていくカナコにハラハラさせられました。肝据わりすぎでしょこの子。

殺し屋がほとんど男+カナコに何かしらのちょっかいをかけてくるので新手の乙ゲー感ある……炎眉さんの存在も夢小説あるあるだしな……

 

「わたしにそんな……人を犠牲にして生きる価値なんかないよ!」

莫迦!生きるのに価値なんかあるか!ただ俺が勝手に生かしておきたいだけだ!」

 

 

↑最高かよ。

カナコとボンベロの再会シーンがないのは残念ですが読者の想像に任せた方が美しいですよね。幸せになってほしいな。

 

あとはグロ描写が凄かった。母と祖母がセットでウリやっててその出産ショーで金取る話とかね。生まれた子供(♂)は母親のおっぱいを吸う前に客のブツを咥えさせられたっていう。

 

 

それはそうと、九がカナコを呼ぶ声を聞いて「ふふ、人気者だな」って嗤うボンベロ可愛すぎません???