こすなの読んだもの

読んだ本の備忘録

『老人と犬』ジャック・ケッチャム

 

あらすじ:老いた愛犬と一緒に釣りを楽しんでいる老人、ラドロウ。そこにショットガンを持った3人の少年が近づき金銭の要求をするが、ラドロウが大した金額を持っていないことを知ると犬をショットガンで撃ち抜いてしまった。笑いながらその場を去る少年たち。愛犬の亡骸を抱き、ラドロウは然るべき報いを与えることを決意するが……

 

 

 

わたし、犬や猫をはじめとして動物が痛い目に遭う話が本当〜〜〜〜に無理なんですよね。人がばこすか死ぬ話ならケラケラ笑いながら見れるのでおかしい話なんですけど。

この犬は亡き妻から10数年前に誕生日プレゼントとして贈られた犬で、さらにその妻の死には壮絶な悲しい事情があって……というのが明かされる過程で泣きそうになってしまいました。

てっきりラドロウは自分の死と引き換えに復讐を果たしたもんだと思ってたのでいや生きてんの!?!?!ってなりましたよね。よかったよかった。でも復讐を完遂してもスッキリ爽やかめでたしめでたし☆とはならないのがこのお話の深さ。復讐とは得てしてそんなもんですよね。

ラドロウ長生きしてほしいなあ……あと10年は生きて子犬がレッドくらいの歳になるまで見守っててほしい……

 

これセックス描写いるか???って思ったのは秘密。