こすなの読んだもの

読んだ本の備忘録

『脳男』首藤瓜於

 

あらすじ:連続爆弾魔のアジトで犯人と一緒にいるところを捕らえられた男・鈴木一郎。頑なに過去について語ろうとしない鈴木の精神鑑定を任された医師・真梨子が独自に調べ上げたところ、とある仮説に行き着く。彼を逮捕した張本人・茶屋と共にその仮説を突き詰めていくのだが、ある日鈴木の入院先の病院に爆弾が仕掛けられ……

 

 

 

 

面白かった!ページめくる手が止まらなかった!

『生まれつき感情が存在しないけれど周囲の様子を見て学習したことで周囲から違和感を覚えられない程度にはハリボテの感情表現を行うことができる美少年』とかいう厨二にはたまらん設定。ボロが出たことに自分では一切気づけないのエモすぎる。

落ち着いた女医とせっかちな刑事がタッグ組んでるのちょっと海外ドラマっぽくない?全然違うけど検屍官シリーズ思い出しました。台詞回しも演劇めいた言葉遣いがちょくちょくあった気がする。

だんだん鈴木の中身が明らかになっていってると思いきや最後の最後でまた謎めいた存在に戻るの好きです。ラスト切ないけどモヤるな〜と思いきや続編あるんですね。そのうち読んでみたい。