こすなの読んだもの

読んだ本の備忘録

『クリムゾンの迷宮』貴志祐介

 

あらすじ:エリートサラリーマンから失業者に転落した男・藤木は、ある日とても地球上にあるとは思えないような異様な場所で目覚めた。手元にあるゲーム機を起動すると「火星へようこそ!ゲームは開始された」との文字。他の参加者と合流した藤木は、これがたったひとりだけが生き残って賞金を手にすることができるゼロサム・ゲームだと推測するが……

 

 

どきどきして夢中で読み進めましたが、肝心のオチがいまいち釈然としませんでした。デスゲーム系で一番大事なのはオチだと思ってるのでうーんといった感じ。でも過程は文句なしに面白かった!読んで損はないと思います。

藍はヤクの組織を壊滅させた報復としてヤバい組織に雇われ、その負債を身を以て返済するためにスナッフビデオのスタッフとして働かされてるのかなーと思ってました。デスゲーム系って「このゲームは外の世界に放送されている!」「俺たちは金持ちの見世物にされていたんだ!」的な真実がさも衝撃の事実のように扱われがちですけど、正直デスゲーム愛好家としては定番すぎてそりゃそうでしょ何驚いてんの?としか思わんのでどうにかしてほしいです。

倫理観が欠如してるのでカニバリズムのシーンよりも芋虫と生のカエル食うところの方が無理だった。食糧に隠された秘密はゾワっとしました。